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しょせん、講師の世迷言

課題設定を主に担当する研修講師の記録。研修で「遭遇」した出来事、人、そこに垣間見えるいまどきのビジネスマン生態など。

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最近のエントリ

12:06
11/4

興奮、ぶっちぎりの”自己啓発系”セミナー

いわゆる“自己啓発系”のセミナー。「狭い自己から脱却しよう」とか、「本当の自分って?」など、きわめて個人的なテーマを扱い、“煽る”セミナーだ。きわめて個人的なテーマだから、当然、個人が身銭を切って受講する。平日開催となれば、職業人ならば休暇をとって出かける。 だがこのところ、こういったセミナーをヒモ付きで受けさせるケースが増えてきた。会社が費用をもち、業務として扱うということだ。 もちろん、スキル学...

11:03
10/31

だんだん無責任になっていく

“お客さんから離れていくばかり”。ある企業の研修に出かけたときのこと、問いかけたテーマ「自組織の気になるところ」への答えである。こういった意味のことが異口同音でかなりの数挙がった。お客さまへの対応を正社員があまりやっていないという。では、いったい誰がその役割を負うのかといえば、契約社員や派遣社員といった非正規社員である。特にクレーム電話への対応などもっぱら派遣社員の役割。自分がしでかしたことでも...

17:24
10/27

想定すること、聞いてみること

企画関連の従事者にはコンセプチュアルスキル、特に課題設定や構造化。工事現場責任者にはヒューマンスキル、とりわけコミュニケーション。研修の企画をしていると得てして紋切型の発想をしてしまいがちだ。研修を提案するほうも、受け入れる立場の担当者も。 先日、架線敷設の現場管理者向け研修に行ってきた。 二日間から成るこの研修、一昨年から始まっていて内容は部下とのコミュニケーション一色。どのように話を聴くか、...

17:43
10/16

無残な格差

3Cで攻め口を探る。ロジックツリーで実現策を考える。なかなかエキサイティングな試みである。角度を、あるいは情報解釈を少し変えてみる。そうすると、見えてくるものも大きく変化してくる。 「なかなか楽しいでしょう。ま、こんなこと強要するものじゃないか」 そう軽口をとばす。十分本気である。考えるルートがたくさんあるというのは、それだけで楽しい。 反応はさまざまである。新たな糸口の発見に活気づく者もいるし、...

10:18
10/15

「総論賛成、各論反対」であるならば

商談にはシナリオが必要だ。状況は刻々と変化し、ましてや相手は人間、シナリオなどできるわけがないではないかと受講者は口々に言うが、それが必要であることは事実である。 受講者の言い分は、まず、シナリオをつくってもそのとおりにならないというその一点に尽きる。たしかに、ロールプレイングを見ても営業担当者役の思惑通りには進んでいないようだ。 しかし、うまくいかないケースをつぶさに観察すると、そのいずれも商...

00:29
10/14

研修という場の効用

「so what」。つまり「で、なに?」ということ。このように絶えず現象・事象から意味や方向を導き出すこと。 「how」。そして「で、どうやればいいの?」と自分に問いかけること。 この二つさえあればなんとかなる。いや、この問いに絶えず答えることができれば相当なものだ。余計なこと、難しいことを考える必要はない。 そのように研修では言い続けてきた。このことを二日、しっかり考える。しつこく考える習慣づけを二日間で...

11:54
10/13

腰痛一本勝負

その職業ならではの病気、研修講師ならさしずめ腰痛だろうか。講師仲間で腰痛を患う者は多い。頸、肩の痛みを訴えるものもいるが、これは通常の凝りだったり、あるいは研修地への移動での無理(特に肩から提げるバッグの常用)が原因だったりする。 腰痛はたしかに多くの講師が訴えるが、原因はやはり立ちっぱなしの仕事ということにあるのか。 しかし、立ち仕事などたくさんある。研修講師が立ちっぱなしといっても、やりよう...

01:13
10/12

清い人をだますものではない

コミュニケーション研修での休憩時間、受講者との雑談を楽しんでいるときのこと。 「これだけコミュニケーションに通じていれば合わない人はいないでしょう」。 一人がそのように聞いてきた。教えられるだけのコツを知っているのであれば、当然、コミュニケーションで葛藤を引き起こすことはないだろうという問いである。 そんなことは当然ない。ひょっとしたら、知っている分、知らない人よりは葛藤を避けることも多少あろうが...

11:47
10/11

興味と関心、好奇心

営業担当者向け研修。学ぶものは問題解決の道筋とコミュニケーションの基礎。どちらも大事だが、とりわけコミュニケーションがうまくいかなければ、問題解決のステップをしようとしても土台、相手が許してくれない。コミュニケーションの基礎をここでは相手と自分との親しさをつくりあげる技術と位置づけた。 ではなにが必要か。簡単なことだ。相手に対するひたすらの興味と関心、である。このことを研修の最後に強調した。初対...

00:12
10/10

と、一般には言われているが・・・

なんとなくそうだと思われている常識。地域特性もそうだと思う。研修に出かけて、しかし実際に肌で感じてみると一般に思われているのと少し違うことも多い。 たとえば、東京は建前文化、大阪は本音の文化という。あるいは東京は権威、大阪は庶民が大事という。しかし、必ずしもそうとはいえない。というより、これはもう逆。提案をして”いいものなら受け入れる”というのが東京。担当者本人の責任のもと判断するというスタンスが...

19:07
10/9

親から子に引き継ぐ没主体性

問題解決の研修。あるべき姿と現状とのギャップを発見する。正確に言えば、あるべき姿を実現させるために不可欠な条件をそろえ、現状、それが満たされているかどうかを観察する。たとえば、日本国民の数が現状で保たれるためには最低2人の出生率が必要なのだろうが、その水準をかなえるには、母親の雇用面での不公平解消、地域治安の確保、あるいは子育て支援の充実といったことが条件となる。問題解決にあたっては、まさにこ...

17:16
10/8

まくしたてられる

古臭い講師、古臭い営業。以前、そんなことを書いた記憶がある。 売り込みに来た講師と話をした。 「顧客満足をどう徹底させるか、これがテーマでして」 その講師はそう切り出した。 「顧客満足といえば、やはりフロントのスタッフをいかに鍛えるかということなんですね。つまり電話をとる女子社員、彼女たちのパワーアップを中心にやっているわけです」 そう続けた。 いまどき“女子社員”という言葉自体珍しいし、顧客満足を顧...

14:53
10/7

がっかりだよ!

以前、現の役職への覚悟というか意識が薄くなってきたと書いた。具体的に言えば、二つくらい下位の心構え、意識しかないとも書いた。部長なら係長、課長なら一般社員くらいの覚悟しかないし、その程度の仕事しかしない。そうなれば当然、実質的に役員クラスの仕事をする者はいないわけだから、会社はこれまた当然のように方向を見失う。迷子になる。 先日、新任管理者向けの研修に出かけた。管理者のミッションは組織目標の達成...

13:16
10/6

あえて語らない

「この研修はあなたの仕事にどのように役立ちますか」 こんなアンケート項目があった。研修は課題設定、どちらかといえば、戦略策定に近い。対象者は係長クラスで、いずれも将来の幹部候補と期待をかけられている。早いうちから、大所・高所からものを見る目を養おうというわけだ。 研修の構成にあたっては、煩瑣なだけの知識吸収はやめ、考え方そのものをしっかり学ばせようとの方針を立てた。だから、テーマも二つ、“so what”...

11:35
10/5

組織の健康(続)

「顧客と現場が遠くなっていく」。こんな声を聞いた。研修冒頭、自己紹介をやってもらったときのことだ。職場にかかってきた顧客からの電話に派遣社員がすべて対応しているというのだ。正規職員への取り次ぎというのではなく、全部。クレームへの対応もひっくるめて、だ。よほどのことがなければ正規職員は対応しない。クレーム対応など”よほどのこと”だと思うのだが、それ以上によほどの場合に正規職員の登場とあいなるようだ...

10:08
9/25

組織の健康

少し前までは、研修中に”顧客”という言葉が頻繁に聞こえていたように思う。いかに自分が顧客に好かれているかを自慢げに語る受講者がいたし、顧客とのやりとりを面白おかしく話す者もいた。いずれも、問わず語りの常習者だった。そんな人たちがいて、それがいわばスパイスになって研修も活気づいていた。 行き詰まった感じ、陰鬱な感じが研修に漂いだしたその同じ頃、”顧客”が研修で語られなくなったように思う。口を衝いて出て...

13:52
9/23

上司より大事なものなどあるものか

お客さまよりも上司を優先させる人々。あるサイトで面白おかしく紹介されていた。決して極端な話ではなく、どこにでもありそうなエピソードばかり。レポートの最後はこう結ばれている。”お客様よりも自分を優先してほしいと思うトップはいない”と。よほどずれたトップ以外はたしかにそうだと思う。トップは自分がちやほやされることなどそんなに望んではいない。しかし、残念なことに周囲がおかしな気を遣い、実にこっけいなこ...

23:38
9/21

何のための努力か

ビジネスになっていない。そう思うことがしばしばある。研修中の発言を聞いていてもあるいは休憩時間の会話などからしても、およそビジネスの話に聞こえてこない。たしかに仕事の話は熱心だが、事務手続きや処理の話がほとんどで、顧客や売り込みといった言葉は皆無である。 そんなことだから、当然マーケットにも勘は鈍い。というより関心がない。MBA取得をはじめとして経営に関する学習意欲が充実し、ビジネスマンとしての資...

21:37
9/18

理解できないので帰ります

コミュニケーション研修。そこではテーマを二つ設定した。一つは“自分を知る”、そしてもうひとつは“尊重し合う”。“自分を知る”ではエゴグラムを用い自らのクセ、リスクを把握した。“尊重し合う”では「自尊心」をキーワードにし、相手の自尊心を満たすことの重要性と満たすための実際を学んだ。受講者には好評で取り組み姿勢も積極的で好ましい。 個人研究の時間をとり、教室の外に出た。無性にのどが渇いていた。すると、その後...

17:11
9/16

ほんの一冊ではあるが

昨年からほぼ1年、ある企業で目標設定の指導をした。相手はいわば本気で、トップからボトムまでしっかりと目標の連鎖をやるのだと意気込んでいた。その意欲に感心し、筆者も本気で取り組んだ。役員・本部長までの指導をまずはさせていただき、それ以降は自分たちでなんとかやるとの計画で、事実、それをやり通した。 後日、その企業に訪問したときのことだ。先方の担当者がうれしそうに語りかけてきた。見ると、手に分厚いバイ...

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