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きつねこぶたの創作部屋

きつねこぶたの創作小説プログです。ただいま<私立クリスティ 学園シリーズ>を連載しています。

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最近のエントリ

14:24
8/1

<36>-5

「くそっ!」  水を頭から滴らせ、闘志をみなぎらせて立ち上がる彼の前に、一人の男が立ちふさがる。 「ふっ、少しは防いだか。先ほどの攻撃といい、まあ出来るようだな」 「貴様……誰だ!」  男は余裕の笑みをみせ、帝を見下ろし、言った。 「人に名を聞くときには、まず自分から名乗るものだよ、少年」  年下だと暗に揶揄され、彼の心は怒り沸騰する。 「なめるな。俺はこれでも一族を率いる長だ」 「ほお、お前が?」  ...

08:54
7/31

<36>-4

 帝の怒りに、トノアは眉をあげた。 「信じてはもらえないのですか」 「いきなり連れてこられて、帰さないなどと言われて、信用出来るか」  帝は、すばやく胸の前で両手を組む。 「我が魂に宿りし雷よ、この両手に満ち、天誅を下せ!」  帝の両手から、まばゆいばかりの閃光が放たれる。  それはまっすぐトノアの胸に発射され、彼女を貫こうとした。 「きゃあああーっ」  トノアの背後で、茉理はあまりのまぶしさに、悲...

15:06
7/30

<36>-3

「この方は、しばらくここに留まります。貴方も」 「勝手に決めるな」  ふざけやがって、とつぶやく帝に、トノアは毅然とした目を向けた。 「これは運命に定められた事なのです。それに逆らうことは出来ません」 「何だと?」 「逆らうというのなら、勝手なのは貴方だということになりますよ、魔族の騎士よ」 「俺は騎士などではない」  帝はきっぱり否定する。 「そうですね、今の貴方はそうではありません。でも未来の貴...

08:42
7/29

<36>-2

 帝は冷たく答えると、トノアの方を向いた。 「では、ここはユーフォリアか? 聖魔一族の住む別次元」 「はい」 「そうか」  異世界に飛ばされたにもかかわらず、彼は少しも動じずに言葉を続ける。 「悪いが、俺はここにいて良い人間じゃない。そこの女もな。ここから出してくれ。あとは俺がなんとかする」 「お帰りになると?」 「そうだ。俺達は本来、ここに存在してはならない。そんな者がいつまでもこの次元に留まるの...

09:15
7/28

<36>-1

「ここは……どこだ?」  頭を振りながら、帝は意識を戻す。  どうやら次元を超えて、どこかに飛ばされたらしい。  涼やかな水音と、頭の上に広がる夜空。  前を見て、彼は目を潜めた。  見知らぬ格好の、二人の少女がいる。  いや、一人は――。 「生徒会長が、どうしてここに?」  驚きで声をあげる少女に、帝は顔をしかめた。 「貴様、こんなところで何をしている」 「それはこっちのセリフよっ。どうして、会長がここ...

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